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2024/03/28 19:48 |
「いさかい」
10月13日(月・祝)

久美さんとありっちと毬谷友子さん主演の「いさかい」を観てきた。
終わってからトークショーもあってお得な気分出演者や演出側の人々の稽古の雰囲気が垣間見える生の会話がくすぐったいけど楽しかった。

芝居、面白かった~
とにかく引き込まれて集中して見入った。時間が一度も気にならなかった。
セリフとセリフの間が結構長くて無言の芝居が入るから、埋めるの大変だったろうなぁとは思った。
普通の人が決して体験できない難しいシチュエーションなの。
実験的に他の人間から隔離して育てた男女各2人計4人。まず男女で出会わせて初めての恋に夢中にさせたあと、別の男女に会わせて男女どっちが先に浮気するかという実験。
毬谷さんは、狼少女のイメージだったと言うけど、私もそれを彷彿した。
翻訳劇だし、古典だし、言葉は端的なもので、あまり会話らしくないから、それを成立させてお客さんが離れないよう、役も感情も創り込む苦労は想像に難くない。
毬谷さんが「一回終わると疲れ切ってボロボロです。」と言っていたのが良く分かるよ。見事にリアリティ溢れる舞台で、同じ時間を味った感覚。
演出にも毬谷さんのアイデアが沢山採用されたらしい。ガムテープと明かりで造る小川とかね。
総合的に作品づくりに没頭する役者さんなんだろうなぁ。妥協しないで…。演出しても凄そう。でももったいないから演じてて欲しいけど。
久美さんが「私B型の人好きだから。毬谷さんもB型だし。」っていうと少し嬉しい。

共演者も素敵でした。男の子達も初々しくて、気持ちを煽った。
4人とも美しい肉体で、見応えあった。
セクシーなシーンも多いし、心にも残酷な実験なんだけど、何故か笑えてしまう人間の愚かさ、可愛さ、滑稽さが出るのが演出の方向と毬谷友子という役者の愛嬌だと思う。すっごく冷たくてドロドロの救いのない世界になる可能性も十分あったと思うけど。
ラスト近く、二人目の男を手に入れて、尚一人目の男を引き戻そうとした主人公エグレを、しょうがないなぁと笑って許している私がいた。
次のシーンで奥の扉が開いて、捨てられた男が首を吊っているのが見えた時、そんな大事を笑っていた自分にショックを受けた。
人間の本能的に持っているエゴを描いた作品だと言うけれど、初めて同じ年頃の異性や同性を知った瑞々しい感情が同じくらい印象に残っている。何とも刺激的な舞台でした。お見事


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2008/10/13 22:05 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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